セブでコンドミニアムを借りる際に外国人が知っておくべきこと 2 years ago ヒント&アドバイス 1. 誰と賃貸契約を結ぶか [2022 年 11 月更新] インターネットでの物件検索は、セブでのご滞在先を見つける最速の方法です。 多くの場合は、不動産仲介会社、または、資格を持つブローカーおよびエージェントを通じて賃貸契約を結ぶことになります。 それは、ほぼ全てのお部屋のオーナー様が、入居者を見つける為に独自のブローカー/エージェントを持っており、さまざまなWebサイトで見つかる物件の99%は彼らによって管理されている為です。その為、内見から退去までの間にオーナー様と1度も会わないこともよくあります。ただ、中にはオーナー様がご自身で全て行っていることもあり、その場合は、内見時からオーナー様に会うことができます。 さらに、セブには現在、フィリピン人以外の不動産会社も多くあり、あなたと同じ言語で自由にコミュニケーションが取りながら、手伝ってくれるでしょう。英語でのコミュニケーションが心配であれば、日系の不動産会社を通じて物件を探すのもオススメです。 2. 仲介手数料 物件を見つけて賃貸契約が終了するまでの仲介会社、ブローカーまたはエージェントへの仲介手数料は、基本的には入居者が支払う必要はありません。一般的にはオーナー様が仲介手数料を彼に支払います。 ただし、外国人の仲介会社の場合は、念のため、事前に手数料が発生するかどうかを確認しておくと安心です。どのブローカーやエージェントを使うかは、契約を結んでいない限り、自由にお選びいただけます。 3. 必要書類 多くの場合にまず必要となるのはパスポートのコピーです。通常はそれで十分ですが、コンドミニアムによっては、ワクチン接種証明書や追加のIDのコピーを求められることがあります。フィリピン人の同伴者がいる場合は、フィリピン政府発行のIDまたは会社のIDのコピーの提出を求められます。また、契約書に記載するため、主に本籍地等、外国の住所が必要です。 4. 予約 気に入るお部屋が見つかって借りると決めた場合、オーナー様が他の方にお部屋を見せないようにお部屋を押さえる為には「予約」という方法があります。では、予約金がいくらなのかというと、オーナー様にもよりますが、通常は家賃1ヶ月分です。 ただ、入居予定日が何ヶ月先でも予約できるわけではなく、目安としては1ヶ月以内であれば、オーナー様が予約を受け入れてくれる場合が多いです。中には、契約期間が1年以上であれば、2ヶ月先でも予約を受けてくれるケースもありますが、予約金も2ヶ月分になる可能性が高いです。 なお、この予約金はただ追加で支払うわけではなく、ご契約時に支払う前家賃に充当されます。入居日がかなり先だと、入居前から契約を結び、家賃を支払うようにオーナー様から要求されることもあるので、予約の条件をよく確認しましょう。オーナー様は長期間空室にしたくない為です。 また、予約金を支払った後にキャンセルする場合は、予約金が没収され、一切返金されませんので、よく注意しましょう。 5. 前家賃・保証金(敷金) 入居前の賃貸契約手続き時に、家賃を前払いする必要があります。 通常、前家賃は家賃1ヶ月分ですが、オーナー様によっては2ヶ月分が求められ、契約期間の1~2ヶ月目、または1ヶ月目と最後の月に充てられます。また、まれに2ヶ月分以上、半年や1年分の前家賃前払いを求められたり、逆に入居者側が1年分の前家賃を支払い条件として提示することで、家賃を下げてくれる場合もあります。 また、保証金(敷金)については、通常は家賃2ヶ月分です。ただ、オーナー様によっては、それ以上の保証金の支払いが求められたり、短期契約または家賃が安い場合は 1ヶ月にしてくれる場合もあります。なお、保証金は月々の家賃には充てられませんのでご注意ください。保証金は退去後に、未払い分の光熱費やクリーニング代、修理代等を差し引いてから、残金が返金されます。通常は30~60日以内に返金されますが、契約書に記載されている返金までの期間を確認しましょう。 6. お支払い方法 家賃のお支払方法はオーナー様によって異なります。ほとんどのオーナー様は便利なので小切手を好まれ、中には小切手が無いと入居を許可してくれないケースもあります。 ただ、もし小切手が無い場合は、銀行振込で対応してくれることも多いです(オーナー様の銀行口座に家賃を入金) 。銀行振込の方法もさまざまで、銀行の窓口で振込、オンラインバンキングで振込、外国の銀行口座から海外送金で振込、などがあります。振込後は必ず控えをオーナー様に送りましょう。ただし、海外送金の場合は、銀行振込手数料、振込日数、為替レートを考慮して送金する必要があります。 また、最後の方法として、オーナー様またはその代理人が直接回収してくれる場合は、現金払いも可能です。その度に滞在中の問題があれば、伝えることができるのが良いですね。時間と手間がかかる為、対応してくれるケースは稀ですが、 一部のオーナー様は、お部屋を訪問し、状態をチェックする機会として、好んで来てくださる場合もあります。 7.公共料金 電気代や水道代などの公共料金は入居者の負担となります。 通常、電気代は電気会社に支払い、水道代はコンドミニアムのアドミンオフィス(管理事務所)に支払います。電気代の支払い方法はさまざまで、オンラインバンキング、Gcash、 コンビニエンスストア、銀行、質屋、ショッピング モールなどで支払えます。詳細はオーナー様や代理人に尋ねてみてください。稀にオーナー様または/代理人が集金してくれることもあります。 入居日には通常ブローカー/エージェントが現在の電気代と水道代のメーターを記録し、最初の請求書が来た時には、入居日を境に入居者が支払う金額を計算してくれます。 8. Wi-Fi & ケーブルTV Wi-Fi とケーブルTVの料金は、通常家賃に含まれていません。お部屋によっては、既にWi-Fi とケーブルTVが設定されていることもありますが、そうでない場合も多いです。後者の場合、基本的には入居者が自分で契約する必要があります。フィリピンでは、インターネットとケーブルTVの契約期間は、通常2年間の縛り/ロックアップがあります。途中解約すると月額料2~3ヶ月分の解約ペナルティが請求されます。もしくは、設置前に初期費用としてP4,500-5,000を支払うことで、縛り無し/ノーロックアップで契約することも可能です。 インターネットの契約は初めてだと不安もあるかもしれませんが、オーナー様や代理人が契約手続きを手伝ってくれることも多いので、まずは相談してみましょう。コンドミニアムによって、契約できるプランが異なるので、よく確認した上で契約しましょう。ほとんどのコンドミニアムのロビーには、インターネット契約の代理店の連絡先が記載されたパンフレットが置かれています。インターネットの速度は、プランにより5~200mbpsほどです。仕事でインターネットが必要な場合は、光回線プランを選択することをお勧めいたします。ただ、コンドミニアムによっては光回線に対応していないので、事前にコンドミニアムや仲介業者に確認しましょう。 インターネット設置まで期間は、会社のサービスにもよりますが、最短で数日、場合によっては数週間または1ヶ月以上かかることもあります。価格は速度にもよりますが、1,200ペソから7,000ペソです。 ケーブルTVも必要に応じていつでも申し込むことができ、月額料金は250~500ペソ です。 インターネットとケーブルTVのサブスクリプションについては、次の会社のページを参照してみてください。 9. 契約の途中解約 途中解約の場合、正当な理由がない限り、保証金(敷金)や前払い金は返還されません。また、敷金や前払い金は、現在の光熱費等の請求や破損・修理代等の支払いには充当されませんので、退去前に別途精算していただく必要があります。 また、1年分の家賃を前払いしていて途中解約した場合に、残存期間分の前家賃が払い戻しされず、トラブルになるケースがあります。途中解約時のペナルティは、オーナー様によって方針が異なるので、トラブルを避ける為、契約書にサインする前に、契約書をしっかり読んで確認し、把握しておく必要があります。 10. 契約終了と再契約 通常、契約終了の2ヶ月前に、オーナー様/代理人に契約更新か契約終了かを知らせます。契約更新は、オーナー様の承認が必要ですが、優良なテナントであれば承認される可能性が高いです。契約終了の際には、保証金がきちんと返金されるよう、光熱費等の支払いを全て済ませ、部屋に損傷等が無いかを確認し、綺麗な状態で退去しましょう。